トレード戦略
英中銀11月5日は報告書つきの回|年4回の見通し会合と9月の6対3
英国の中央銀行、イングランド銀行(英中銀)の次の政策金利の発表は2026年11月5日(木)です。この回は、年8回の会合のうち4回だけの「金融政策報告書(Monetary Policy Report)」が同時に出る回。見方は3つ。①報告書つきの回かどうかを先にカレンダーで分ける、②前回9月の票の割れ方を数字で控える、③発表の時刻を冬時間で数え直す——この順で準備すると、初心者がやりがちな「ポンドの急な値動きに飛び乗る」が減ります。英国は10月25日に冬時間に入るので、11月5日は日本時間21時です。
そもそも金融政策報告書とは何か?
金融政策報告書は、英中銀が年4回まとめる景気と物価の見通しの資料です。2026年は2月・4月・7月・11月の会合に合わせて出ます。政策金利の決定と同じ日に公表されるので、その回は判断の材料が一度に増える。
英中銀の金融政策委員会(MPC)は年8回。英中銀が2024年12月19日に出した「Monetary Policy Committee dates for 2026」には、発表日が8つ並んでいます。どれも木曜日です。

| 発表日(2026年) | 同時に出るもの | 日本時間(正午発表) |
|---|---|---|
| 2月5日(木) | 要約・議事要旨・金融政策報告書 | 21時 |
| 3月19日(木) | 要約・議事要旨 | 21時 |
| 4月30日(木) | 要約・議事要旨・金融政策報告書 | 20時 |
| 6月18日(木) | 要約・議事要旨 | 20時 |
| 7月30日(木) | 要約・議事要旨・金融政策報告書 | 20時 |
| 9月17日(木) | 要約・議事要旨 | 20時 |
| 11月5日(木) | 要約・金融政策報告書 | 21時 |
| 12月17日(木) | 要約・議事要旨 | 21時 |
日本時間の列は、英国時間の正午を夏時間(3月29日〜10月24日)なら8時間、冬時間なら9時間ずらして計算しました。日程の資料は「provisional(暫定)」と書かれています。直前に英中銀のサイトでもう一度確かめてください。
見方①:報告書つきの回かどうかを先に分ける
8回の会合は、同じ重さではありません。報告書つきの回は、政策金利の決定に加えて、先行きの物価と成長の見通しが数字で更新されます。見る資料が多い回は、反応する材料も多い。
2026年の残りは2回。11月5日が報告書つき、12月17日は要約と議事要旨だけです。カレンダーには、報告書つきの回に印を付けておく。11月5日は年内最後の報告書つきの回になります。
直前の報告書は7月30日でした。9月の要約は、物価見通しのリスクについて「7月の金融政策報告書の時点よりも上方に傾いている」と書いています。次の報告書で、その見通しがどう書き換わるかが11月の注目点です。
見方②:前回9月の票の割れ方を控える
9月の会合は、9人のうち6人が政策金利3.75%の据え置き、3人が0.25%上げて4%にする案に票を入れました。全員一致の据え置きではありません。

英中銀の9月の金融政策要約は、9月16日に終わった会合の結果を「6–3の多数で3.75%に据え置いた」と書いています。中東の紛争が長引いて原油と石油製品の値段が上がったこと、8月の英国CPIが3.1%に上がったことも、同じ要約に並んでいます。
| 項目 | 9月の会合 | 控えておく理由 |
|---|---|---|
| 政策金利 | 3.75%(据え置き) | 11月の結果と比べる基準 |
| 票の割れ方 | 据え置き6・利上げ3 | 次に何人が動くか |
| 利上げ派の案 | 0.25%上げて4% | 動くなら幅の目安 |
| 英国CPI(8月) | 前年比3.1% | 目標の2%からの距離 |
11月の会合の前には、10月21日に英国の9月分CPIが出ます。英国はまだ夏時間なので、日本時間15時です。報告書つきの会合の2週間前に出る物価の数字として、表の4行目を書き換えておく。
見方③:発表の時刻を冬時間で数え直す
英中銀の発表は英国時間の正午です。10月25日に英国が冬時間に入ると、日本との時差は8時間から9時間に広がる。9月17日は日本時間20時でしたが、11月5日は21時になります。

米国の夏時間は11月1日に終わります。11月5日の週は、英国も米国も冬時間に入ったあとです。米国の指標も1時間後ろにずれるので、手帳の時刻は英国と米国をまとめて書き直すと漏れが減ります。
時刻を1時間間違えると、発表の直前に新しくポジションを持ってしまうことがあります。指標の発表前後はスプレッドが広がったり、注文が思った値段で約定しなかったりする。だから時刻は、手で数え直したものをカレンダーに入れておきます。
初心者がやりがちな失敗は?
いちばん多いのは、すべての会合を同じ重さで扱うことです。報告書のない回とある回では、出てくる資料の量が違う。次に多いのが、票の割れ方を見ずに「据え置き」の3文字だけで判断することです。
- 報告書の有無を見ない:2026年は2月・4月・7月・11月の4回だけ。12月は報告書がない。
- 据え置きの中身を見ない:9月は6対3。3人は利上げに票を入れていた。
- 時差を夏時間のまま数える:11月5日は20時ではなく21時。

やることは2つ。英中銀の日程ページで11月5日が報告書つきの回だと確かめ、日本時間21時で登録する。10月21日15時の英国CPIも同じ日に入れておく。発表後のチャートは時間足の使い分けで確認します。
よくある質問(FAQ)
Q. 英中銀の次の政策金利の発表はいつ?
2026年11月5日(木)です。英国時間の正午で、冬時間に入ったあとなので日本時間21時。金融政策報告書も同時に出ます(英中銀「Monetary Policy Committee dates for 2026」)。
Q. 金融政策報告書は年に何回出る?
4回です。2026年は2月5日・4月30日・7月30日・11月5日の会合に合わせて公表されます。残りの4回は要約と議事要旨だけです。
Q. 9月の会合の結果は?
政策金利3.75%の据え置きです。9人のうち6人が据え置き、3人が0.25%の利上げ(4%)に票を入れました(英中銀 2026年9月の金融政策要約)。
Q. 報告書つきの回はポンドが必ず大きく動く?
必ずではありません。動くかどうかは、決定と見通しが市場の予想とどれだけ違うかで決まります。FXは証拠金の額を上回る損失が生じるおそれのある取引。損切り位置と枚数を先に決めてください。
- 一次情報:
- Bank of England「Monetary Policy Committee dates for 2026」(2026年の発表日8回・報告書つきの4回)
- Bank of England「Monetary Policy Summary, September 2026」(6対3で3.75%据え置き・リスクの記述)
- Office for National Statistics「Consumer price inflation」(8月CPI3.1%・次回10月21日)
- 金融庁「いわゆる外国為替証拠金取引について」
最終更新:2026年10月11日